ご挨拶
ご挨拶
勇志国際高校は、道徳と日本の歴史を正しく学ぶことを柱として創立された学校です。
私は若い頃、アメリカに住んでいました。その時最も意識していたのは「自分が日本人である」ということです。何故なら、もし私が悪いことをしたら「私個人が悪い」とは言われないのです。「日本人が悪いことをした」ということになるのです。これが外国で生活をするという現実です。また、外国において自国の歴史を知らないということは不思議なことと思われるのです。ましてや自国の悪口を言う人などは、尊敬される存在にはなりえません。それほど、世界の常識として自国の歴史を正しく学ぶというのは当然のことなのです。
皆さんにとって「道徳」というと、堅苦しいものに感じるかもしれません。 道徳とは一言でいうと「品性」のことです。日本人の品性を端的に表したのが、東日本大震災における被災者の方々の姿でした。多くの犠牲者が出て、御自身が一番辛く苦しい時に「私たちは大丈夫です。心配しないでください。皆さんは大丈夫ですか。」とインタビューに応えられるその姿こそが品性、つまり道徳の高さを物語っているのです。
皆さんが勇志国際高校で人生を開花させるための基本を学び、立派な姿で卒業するその日を楽しみにしております。
「人は自分がなりたいと願う人になる 一生が勉強 こころに燃えるような願望を抱きます」
私が奉職後、心得として学んだ言葉です。教育の世界に身を投じ歩む中で、私自身、常住意識してきた言葉ともなっています。
勇志国際高等学校への受験時の作文主題は「なりたい自分」です。考え始めることが第1歩目です。このような人になりたいという志をできるだけ具体的に思い描きます。
そして情熱を持って正しい努力を行うことで、実現に近づきます。本気であれば忍耐も備わります。
皆さんは、可能性の塊。です。「なりたい自分」に向け勇気をもって歩み出そうとする皆さんを、お待ちしております。「長所を認め長所を伸ばす教育」を実践する我が校がお役に立てましたら幸いです。