通信制高校 勇志国際高校 熊本 ブログ
12日の夜 熊本ではとてもキレイな満月が見れました。
皆さんがお住まいの地域からも月は見えましたか?
さて、日本の古来からの年中行事に「お月見」(9月中旬~10月初旬)があります。
今回はそのお月見について解説してみます。
カナカナ蝉が夏の終りを告げ、虫の声がよく響く明るい夜、頬を撫でる涼しい風を感じながら、こうこうと輝く満月を縁側でうっとりと見上げる。
縁側には昼間川原で採ってきたススキや秋の七草(萩、おみなえし、ふじばかま、葛、なでしこ、ススキ、キキョウ)を飾り、まあるいお団子や秋の作物をお供えして、神様に豊作を感謝します。
この時期とれる里芋は、日本に稲作が伝わる以前、西日本一帯で広く栽培されていて、月見はもともと芋の収穫祭だったとも伝えられ、西の方では中秋の名月を「芋名月」と呼ぶところもあるんですよ。
子供の頃、「お月様にはウサギがすんでいて餅つきをしているんだよ」と大人の人から聞かされたことはないですか。
これは仏教のお話に由来しています。
帝釈天(たいしゃくてん)という仏様が老人に姿を変えて、きつね、さる、うさぎの前に現れました。老人はたいそうおなかがすいて死にそうでした。きつねとさるはすぐに食べ物をとってきて、老人にあげましたが、うさぎは何も見つけることが出来ませんでした。うさぎはたきぎを拾ってきて、自分を食べて下さいと焚き火の中に飛び込んでしまいました。
帝釈天は、自分を犠牲にしてまで食べ物を与えようとしたうさぎの優しい気持ちをほめたたえ、月にうさぎの姿をとどめたのです。
昔も今も、月の美しさは変らず、幽玄の世界へ誘ってくれています。