勇志国際高校には、生徒の皆さんや保護者の方々が安心して学校生活が送れるよう、スクールカウンセラーの先生がいます。
本日は、毎月発刊している学校新聞「ポプラ通信」に連載をしているカウンセラーだよりをご紹介します。今回は、あのスタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」から、思春期のお子さんをもつ保護者の方にぜひご覧いただきたいメッセージをお届けします。
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『千と千尋の神隠し』に、両親が突然ブタに変身するショッキングなシーンがありますね。思春期を迎えた子どもが、それまで尊敬していた大人の愚かさや醜さに気づく。そんな様子を表した場面だと私は考えています。
理想が崩れて幻滅するのは子どもだけではありません。親もまたどこかのタイミングで、心の中の「理想の子ども」を失うときがあります。
子供が生まれる前の親はたいてい、「一緒にキャッチボールしたい」「優しい子になってほしい」と、無邪気に夢を膨らませます。そんな期待に子どもが添わなかった時、素直だった子どもが反抗期を迎えた時、親は自分が「理想の子ども」を失ったことに向き合えているでしょうか。
その事実を否認してしまうと「理想の子ども」の亡霊にとらわれて、現実の子どもの姿が見えなくなってしまいます。お互いに抱いていた幻想を捨て、新しく出会い直す。これが思春期の親子の課題だと、私は思うのです。
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勇志国際高等学校では、専属のスクールカウンセラーの先生に相談ができます。オンラインでも利用できるので、自宅から気軽に、また生徒だけでなく、保護者の方のみの利用も可能です。
生徒の皆さんはポータルサイトより予約ができますので、ぜひ活用してください。